家づくりの流れを住宅のプロが解説!5つのステップで失敗しない家づくりを

家づくりは、多くの人にとって“初めての大型プロジェクト”です。
そして、人生の中でもこれほど多くの意思決定を短期間で要求されるイベントはそう多くありません。

どの住宅会社と出会うか、どの土地に住むか、どの時期に建てるか、
いずれも人生の環境を決定づけるもので、簡単にやり直しはできません。

だからこそ、ほとんどの人が最初に不安を抱えます。

「何から動けばいい?」
「順番は間違ってない?」
「会社を先? 土地を先?」
「やることが多すぎる…」

誤解を恐れずに言うと、家づくりで後悔した人の多くは
“知識が足りなかった”わけではなく
“進め方の順番を知らなかった”だけです。

家づくりは情報ゲームではありません。
進行管理ゲームです。

そして、その進行には明確な“流れ”が存在します。

この記事を書いた人:芳山(編集長)

ハウスメーカーや建材商社で働き、住宅・建築業界で10年以上、全国の10,000戸以上の家づくりを支援してきました。
「家づくりの迷いや不安をなくし、後悔しない判断をしてほしい。」をモットーに、現場でしか見えない“本音の情報”と“住宅の仕組み”を発信しています。

目次

■家づくりは5つのステップで整理できる

家づくりは本質的に以下の流れで進みます:

STEP1|準備(情報整理・資金・生活・時期)
STEP2|土地の検討(探す or 既存確認)
STEP3|住宅会社・プラン(比較と決断)
STEP4|契約・工事(現場フェーズ)
STEP5|引渡し・入居・アフター

多くの不安は、この地図を持たないことから生まれます。

方向を知らないまま歩けば、誰でも迷います。
家づくりもそれと同じです。

◆ STEP1|“自分たちの準備”を整える(最重要フェーズ)

ほとんどの人はここを飛ばしてしまいます。
住宅展示場から入ったり、土地サイトを見始めたり、
ローンのシミュレーションをしてみたり。

もちろん誤りとは言いませんが、順番としては早すぎます。

家づくりの準備とは、住宅会社ではなく
まず“自分たちの暮らし”に向き合う工程です。

暮らしは家に収める必要があるので、
暮らしが曖昧なまま家づくりを始めると
間取りが迷い、会社選びが迷い、土地選びが迷います。

ここで整理するのは大きく3つ。
全部重要ですが、順番があります。

① “どんな暮らしを望むか”を言語化する

家づくりの話のように見えて、実は
どんな暮らしを望むかの話です。

間取りの失敗は、間取りのせいではなく
暮らしの検討不足が原因のことが多いです。

子育てと仕事をどう両立したいのか
家事は効率化したいのか
趣味を家に持ち込むのか
在宅勤務はどの程度なのか
実家との距離をどう考えるか
教育環境をどこに置くか
ペットは将来的にどうするか

これらの答えが“間取りの素材”になります。

② “借りられる額”ではなく“返せる額”を知る

家づくりは数字の遊びではありません。
生活の持続性の話です。

業界の本音を言えば
無理して背伸びした住宅ローンは
家には満足しても、暮らしに不満が出ます。

本来は

借りられる額 > 返せる額 > 生活を守れる額

この幅の中で決めるのが最も健全です。

そしてもう一つ重要なのは

総額は“建物+土地+諸費用+外構”で構成される

という事実。

意外に多いのが“外構・諸費用抜きの予算”で考え始めるケースです。
最後に数百万単位で膨れる原因になります。

③ スケジュールは必ず生活と結びつく

家づくりは半年〜1年以上かかります。

そして住宅や補助金の制度は年間で動きます。

引越しは3月が高く、
保育園は年度で決まり、
学区はラインで切られ、
住宅ローン控除や補助金は年度締め、
工事は着工可能枠があり、
担当者は繁忙期に動きが鈍くなります。

つまりスケジュールを“生活”に乗せる必要があるのです。

◆ STEP2|土地を探す/今の土地を評価する

土地のフェーズは、多くの人が想像しているより複雑です。
なぜなら土地は“建物が成立するか”によって価値が変動するからです。

土地だけで判断しようとすると必ずズレます。

業界の本音を言うなら
土地は家を建てるための器であり、
器単体の評価は成立しません。

土地は以下の5層で判断されます:

① 立地(生活に関係する部分)
② 法規(建築可能性に関係する部分)
③ インフラ(上下水・ガスなどの整備)
④ 地盤(災害や基礎に関係する部分)
⑤ 経済性(価格と外構と工事全体)

このうち、一般施主が見落としやすいのは②③④です。

PDF資料にも

土地と建物は一体で検討

と明記されていましたが、この表現は正確です。

さらにもう一つ大事な本音があります。

土地は“探す人”ではなく、“決められる人”から買っていきます。

“良い土地が出たら教えてください”と言う人は
ほとんどのケースで買えません。

◆ STEP3|住宅会社とプランを決めていく

このフェーズは“設計フェーズ”であり
最もワクワクする反面
最も情報格差が出るフェーズです。

PDF資料のフローは非常に正確で

基本プラン
 ↓
仕様打合せ
 ↓
見積り
 ↓
契約

という順です。

ただし多くの施主は
ここに“住宅会社比較”を挟みます。

比較自体は良いことですが、
比較方法によって質が変わります。

比較の質を決めるのは

同一条件で比較できているか?

です。

同じ敷地
同じ大きさ
同じ仕様
同じ生活条件

この状態で初めて比較が成立します。

◆ STEP4|契約 → 着工 → 工事 → 完成

契約が済むと“現場フェーズ”に入ります。

このフェーズの特徴は
紙の中にあった家が
物理的な建築物として立ち上がっていくことです。

現場は仕様の具体化と、
技術の具現化そのものです。

PDF資料にもあった通り
施主は現場に行った方がいいです。
理由は単純で

家は現場でしか作られないから

です。

見ておきたいところは構造と断熱と配線。
仕上げはその次です。

◆ STEP5|完成 → 引渡し → 入居 → アフター

最後のフェーズは“暮らしに橋渡しする工程”です。

ここを軽視する人もいますが
実は工事より大切です。

なぜなら、家は建てるより“住む時間”の方が圧倒的に長いから。

引渡し後は

・保証
・点検
・修繕
・維持管理
・住宅性能の経年
・光熱費
・住み替え価値

この全部が効きます。

家は引き渡しで終わりません。
むしろ始まりです。

まとめ|家づくりは“順番”を知れば迷わなくなる

あなたが家づくりに不安を抱くのは
情報不足ではなく
進め方の不明瞭さです。

だからこそ最後に一言だけ。

家づくりは複雑ではなく“長いだけ”です。

順番を知れば怖くありません。
理解すれば判断が早くなります。
比較すれば後悔が減ります。
準備すれば選択肢が増えます。

家は焦らなければ失敗しません。

ともだちにも教えよう!
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